朝晩はめっきり涼しくなり、一雨ごとに落葉松に絡んだツタウルシの紅葉が進んでゆく。しかし、周囲の木々はまだ青い。一見夏のようだが、近づくと葉の緑も随分と色褪せ、オレンジ色に染まりはじめたものもある。いつまでも続く残暑が季節感を失わせていると決めつけてきたが、いやいやどうして、自然はいつものペースを微調整しながら守っている。
日当たりの良い場所では山栗が熟してきたから、散歩がことのほか楽しい。だが、容赦なく高所から落下してくる栗のいがは重く、時に凶器に。大人に当たっても大怪我だ。だから、いくら栗拾いが楽しくても子供と一緒にとはいかない。たとえ5分でも、旦那さんに子供をみてもらい、私はひとりでこの時期特有のアクティビティに興じる。
今日は朝から冷たい雨。昨日蒸かした山栗を使って、パウンドケーキを焼いてみた。材料の粉・砂糖・卵を、それぞれ1ポンドずつ使うからことから名付けられたこの簡単な焼き菓子でさえ、子供が寝静まった時にしか作れない。あぁ、でも、今日は作ることができた!私の子育ても、一歩前進。
たっぷりの山栗のペーストとココアバター、ビターチョコレートで大人の味に。
カラリとした秋晴れが、そろそろ懐かしいものになりそうだ。
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