2013年2月28日木曜日

雪融けがはじまった!

昨日から、それまでの寒さが嘘のような暖かさになった。最高気温は5度。一般的な感覚では真冬の寒さなのだろうけど、高地は違う。この、5度というのが春らしさを感じるひとつの目安と私は思っていて、ちょっとデッキに出るくらいなら上着なしどころか、半袖でもノープロブレム!そんな体感温度なのだ。そして雪も、面白いようにどんどん融けてゆく。最高気温が1、2度だと、室内は30度近いサンルームになるが、凍った雪が水になり滴り落ちるまでにはならない。

久しぶりに、子供を抱いて散歩に出た。雪に覆われて、その雪が凍ってスケートリンクのようだった散歩道が、シャーベット状になっている。長い冬の間に雪が溜め込んだいろいろな醜い汚れを見せながら…。

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今日も最高気温は6度まで上がり、雪融けは更に進みそうだ。しかし、朝晩はまだマイナス5度くらい。夜は薪ストーブを焚く必要にせまられる。今シーズンは寒さが厳しかっただけでなく雪も多かった。まだ冬は本当の意味で終わったわけではない。残り僅かとなった薪を確認しながら、できるだけ薪を消費しないライフスタイルを心掛ける。それが、我が家の3月の暮らし。

2013年2月25日月曜日

ロゼから赤へ

立春が過ぎた頃は空の色も柔らかく、夕暮れどきに”ロゼ”ワインを傾けた日もあったっけ。そこには、冬を忘れさせてくれるような穏やかさがあった。

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しかし、一週間前の大雪から、季節は春ではなく、再び”真冬”へ戻ろうとしているかのようだ。知人からお祝いにいただいて地下室で眠らせておいた、TORRESのPERPETUAL 2008。昨夜は、このどっしりとした赤に迷わず手が伸びた。グルナッシュとカリニャン  とってもエレガントで美味。

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2013年2月18日月曜日

数年ぶりの大雪に

金曜日に降り積もった30センチ級の雪が、町じゅうに残る週末だった。ここにきて冷え込みは更に厳しくなり、最低気温はマイナス13℃前後。雪は白さを保ち、更に磨きをかけているようだ。2月の中旬て、こんなに寒かったっけ?と思うが、如月とは、衣を更に着重ねることが由来とか。今年の場合の厳冬期は、紛れもなく今だ。

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私には珍しく朝寝坊!なんと、日曜の朝はダイヤモンドダストを見逃してしまった。既に明るく温かなリビングで、美味しいパンと自家製のパウンドケーキ(先日の三宝柑をマーマレードにしたものを練り込んでいる)を少しずつ口に運んで、のーんびり。たまには都会の休日らしい朝もいい。

星のやに滞在している知人の元を訪ねる。お正月も雪景色だったが、今回の雪と比較すればかわいいもの。集いの館入り口に置かれたチェアも、この通り。

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まるで、豪雪地帯!冬の棚田も美しい。

2013年2月14日木曜日

三宝柑

信州のお土産の定番 みすず飴の飯島商店へ初めて足を運んだ。場所は、上田の駅前。風格のある建物で、接客も一流!まだまだ私は、信州のことを知らないのだなーと実感してしまった。ここのゼリーは正直、美味しいと思う。固めのゼリーなんだけど、ゼラチンではなく寒天を使っているところが内陸らしくて、ちょっとしたお土産にぴったり。

本店にはきっと、ここにしかないものがあるだろう。そう思っていたら、あった!冬の間だけの期間限定で売り出される、生ゼリー”三宝柑 福居袋”。

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紀州田辺地方に古くから伝わる、三宝柑。いつものゼリーの中に、ブルーの包み紙の三宝柑を見つけると私は無性に嬉しくなっていたから、本物はちょっと感激。

三宝柑は冬から春にかけてでまわる果実だが、春が近づくにつれて、若々しい爽やかな酸味と香りが、次第に完熟したふくよかな味へと変化するのだそう。こういうの、いいな。紀州にはもうそろそろ春が訪れる頃かもしれないけれど、春を追いかけるのは素敵なこと。少し上田へ通ってみたいと思う。

 

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昨日の眺め。雪は降っても、春を感じさせる青空。リビングのアオモジも日差しを浴びて、固く閉じていた蕾を広げる。

 

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2013年2月13日水曜日

アンティークの魅力

数年前、”北欧”が流行った時期があった。家具も雑貨もテキスタイルも、北欧テイストでまとめるのが素敵という空気があり、世相を反映しているかのようだった。私はあまり夢中にならなかったのだけど、冬の長いこの地に根を下ろしていたら、不思議。ここにきてじわじわとその魅力に取り憑かれている。

先日は、アンティークの家具屋で、オーナーがコレクションしていたというデンマーク製の銅鍋に出合い、即決で購入してしまった。酸化して、所々に緑青が出ていたが、現代ではきっともう見つけることも困難な厚みと美しさに、完全にノックアウト。場所をとる鍋類は、そう幾つもストックできないので、持っている古い鍋をひとつ捨てる覚悟である。

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塩と酢を混ぜた溶液で磨いてみると、まるでおばあさんのようだった鍋は、ものの数分のうちに見事なレディに変貌した。つまみと取っ手はなんと銀!毎日、使っていきたいと思う。

2013年2月12日火曜日

自然体でいること

前職の同僚から誕生祝いに届いたのは、竹で作られた優しいマグカップだった。彼女は、既に小学2年生のお母さん!月日の経つのは早いもの。

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我が子はコップで飲むことをやり始めた矢先のことで、「さすがに、先輩ママはわかっているなー」と感心してしまった。

離乳食をいつ頃から始めるか?スプーンを持たせるのは?コップ飲みは?靴は?トイレは?…と、子育ては一見トレーニングずくめのように思える。しかし、それらに興味を持つタイミングは、子供によって様々。私はある時を境にして、子供を急かさず何事も”気長に”待つようになった。今日は、テーブルの上に置いたマグカップを持ち、何度もすする真似をしていたので、そっと麦茶を注ぎ入れてみた。すると、次の瞬間、一人でしっかりと飲んでいるではないか!

おもちゃもしかり。ひとしきり遊ぶと部屋中におもちゃが散乱している状態で、正直、片付けるのも億劫だった。が、こんなに散らかっているのは自分が嫌だと感じて、その都度藤のバッグに入れるようにしたら…。今日は、散乱したLEGOのブロックをケースに戻すことを楽しんでいる様子。

あぁ、今日は、子育てというプレッシャーから解き放たれた気分。子供がいても、いつも通りの私でいれば良いのだと思えてきた。

 

2013年2月10日日曜日

またひとつ

いい仕事に出合った。

二週連続で通ってしまった東御市 滋野のパン屋さん local bench。地元産のいい粉&低温発酵にこだわり、お兄さんが一人で丁寧にパンを焼いている、とっても小さなお店だ。なんでも一度はシェフを志していたそうで、デニッシュの中に入っている詰め物が、パン以上に美味しくてびっくり!

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今日はお兄さんが我が家と同じくらいの子供をおんぶしながら、パン作りに精を出していたけど、その後ろ姿がとっても微笑ましくて嬉しくなった。

信州は良くも悪くも田舎。でも、こうして志を持って移住してきた若者が、日々仕事をしながら土地を愛してゆく。こんなにすばらしいことはありません。

 

噛むほどに滋味深い味が広がる、くるみ&レーズン。DSC02444

 

2013年2月6日水曜日

再び雪化粧

屋根の根雪がほとんど落ちて、天窓から日差しが届くようになったと思っていたら、今日はまた雪に。午前中にデッキの雪掻きを二回したが、まだまだ降り積もりそう。

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雪の日は気温が高いのだが、日差しに乏しいので室内は肌寒い。このため、日中もずっと薪ストーブを焚くことになってしまう…。

やっぱり、太陽のちからは偉大!麗らかな日差しに包まれた昨日は、ほとんど暖房も要らず、エコな一日だった。

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春を待つこの時期。私がよく生けるのは、蕾を堅く閉じた花たち。茎だけ見えているのはあやめに似たアイリス。つぶつぶとしたものは、アオモジ。ゆっくりと花開いてゆく様子を楽しむ。

2013年2月2日土曜日

春の音が聴こえる

ひとつとして同じものがない、空の色あいにすっかり夢中な私。昨日の朝は深い青に月明かりが同居する、ファンタジックな眺めだった。

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このような青を目にすると、自然界に色を求めた古代の人々にとって、この色がいかに貴重だったかがわかる気がする。ラピスラズリの青だ。

今日もこれから、10℃近くまで気温が上がる予報。この二日間で庭一面を覆っていた根雪がぐぐっとしぼんで、一回り小さくなるようである。

この時期の軽井沢は、一般的にオフシーズンと言われている。そのため冬期休業している店も多く、大抵の駐車場はがらんとしたものだ。しかし、そんな駐車場がある日突然、メンテナンスを行う業者のワゴン車でいっぱいになったりする。春に向けて、みんな水面下で着々と準備を進めているのだ。

ここに暮らす私は、常々疑問に感じている。この地の冬は本当にオフシーズンか?と。そう定義づけてしまうには惜しいほど、標高1000mの高地の冬は美しく、見応えのある毎日だ。軽井沢の夏も暑くなり、ノースリーブが要るほどになってきたが、冬だけはあまり変わらない。私にとって冬は、野趣あふれるジビエや日本海から届く新鮮な魚介類を堪能する、とっておきの季節でもある。

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昨日までは、こうして明け方も薪をたーんとくべて午前中の寒さを凌いできたが(朝ごはんは、ストーブトップで煮込んだポトフ)、今朝は焚く必要のない暖かさ。春の柔らかな日差しが嬉しい。