2012年2月26日日曜日

ストーブトップ

昨日までのストーブトップは、見ての通り荒れ放題。まだ、コンロに立って料理をする気力も体力も乏しく、食事のほとんどを薪ストーブのストーブトップに頼ってきたのだ。

食材を切って、味つけをして、鍋の力を借りるだけの極シンプルな料理。それが、いつもよりグッと美味しいのは、寒がりなチビがいるため。大人だけの暮らしならば、眠る前に大きな薪をくべ、明け方の冷え込みは我慢すればよしである。しかし今は、夜通し火を絶やすことはできない。マイナス10度を超える日はさすがに予備の床暖房を入れるが、それでも、暖かなものに"あたる"感覚がないと寒さをしのぐのは厳しいもの。真夜中に火の番だけをする為に起きるのはなかなか大変だが、3時間半ごとの授乳がそれを可能にしている。

というわけで、私はすっかり朝型人間になった。早起きになると、朝ごはんがびっくりするほど美味しい!そして今夜も、薪ストーブが料理してくれたスープをたっぷりといただきます。

子供や火に背を向けることがあっても、鏡があれば様子がわかるので便利。



 

2012年2月22日水曜日

指輪をはめる

すっかり軽くなった身体と乾燥によって荒れた手を眺めていたら、あることに気がついた。左の薬指に指輪がないことを...。妊娠後期から、むくみによって指輪が外れなくなることがあると看護師に言われ、外したままになっていたのだ。

小さないのちと意思疎通を図る毎日に確実な手応えがあるように、私自身もまた、本来の自分をゆっくりと取り戻していくようだ。

 

2012年2月17日金曜日

特別な 空

出産は、まさに命懸けの仕事だった。母親の入院期間は出産日を含めて通常7日間と充分に見えた。しかしそれは、大仕事を終えたばかりの、おんぼろクタクタになった身体を静養する為だけにあてられた時間ではない。産み落とした瞬間に妊婦は”母”となり、母としての役目が課せられるのだ。身体も、妊娠期間中に体験したこと以上のスピードで変化を遂げてゆく。それはそれはドラマティックで、ついてゆくのが精一杯の毎日であった。

 

 

一日遅れで退院した我が子との暮らしが始まって、3日。今朝はじめて、空を仰ぎ見た。その日の天気さえ知る余裕もなく、時間だけが過ぎていったのだ。

 

空は青かった。もう既に立春を過ぎていることに改めて気づかされた。朝晩の寒さはマイナス2桁台と厳しいが、晴れた日中は眩しいほどの陽光に包まれ、暖房も要らない。春の訪れとともに生を受けたこの子とともに、私たち夫婦に新しい人生がはじまる。

 

2012年2月3日金曜日

季節の分かれ目

昨夜はゾクゾクと冷える夜で、なんだか嫌な予感。眠る前に、昼間用意しておいた薪をたーんとくべて眠りについた。 

 

 

寝坊をして、私が目覚めたのは9時過ぎ。いつもはどんよりと曇っている空が明るく、青空が眩しかった。そして、今朝の軽井沢がマイナス18℃!まで冷え込んだことを知った。駅の北側にある矢ケ崎公園の水面も全面結氷したというから、びっくりだ。

今日2月3日は、節分。 文字通り、冬と春の節目に当たる日である。今朝が、この冬一番の冷え込みとなるかどうかはまだわからない。しかし、空にはどこか春めいたものが感じられ、午後の室内は自然光とそれがもたらす暖かさで小春日和のよう。自然と気分も緩んでゆく。だから昼食も、冷たい讃岐うどんのぶっかけのようなものがすこぶる美味しさ。

 

 

鮪の漬けとスモークサーモン、ぬか漬けの人参ときゅうりで、即席の海苔巻きを作った。今年の恵方である北北西を向いて、縁を切らさぬように一気に食べる。