2013年5月28日火曜日

これがないと始まらない

この一週間、初夏の陽気が続いた軽井沢。運転していても、歩いていても、家の中にいても、草木の織りなす様々な”青さ”と清々しい風、そして何よりも美しい”光”の存在に釘付けになっていた気がする。訪れたばかりの春もいい。紅葉の時もいい。寒さを見方につけられるなら、真冬の白銀の世界はもっといい。でもやっぱり、多くの人が軽井沢に魅了される一番の季節は、今かもしれない。

毎日の食卓も豊かだ。山菜や、露地もの&半露地ものの野菜の旨さと言ったら…。昨日も出先から自宅に戻ると、玄関にサニーレタスが置いてあった。近所の誰かが届けてくれたものだろう。このようなことがごく自然に繰り広げられているのが、この地の良さでもある。

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これからの季節、我が家に野菜の水切り(サラダスピナー)は欠かせない!一台目は子供が気に入って壊してしまったので、これは二台目だ。

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大好きな山うどは、きんぴらに。ごま油・鷹の爪・醤油だけで炒める。

2013年5月22日水曜日

マルシェづく

ここにきて、二週連続でマルシェに出掛けてしまった。ひとつはルオムの森で行われた北軽マルシェ、もうひとつは小諸のBIOマルシェである。大好きなlocal bench(パン)が出店していることが、足を運ぶきっかけだったが、そこはマルシェ。同じような価値観を持つ人々が集まっている。

北軽では、ラトビアから届いた藤のログバスケット(薪ストーブの上)に一目惚れ。やっぱり、厳しい環境で育くまれたモノは丈夫で美しい。

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BIOマルシェでは、藁を燃した灰で丁寧にアク抜きをしてきたというわらびを初めて味わう。あぁ、なんと美味な!重曹では本来の味が消えてしまうんですね。

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新緑の中で、”楽しく”素晴らしい人たちと出会う喜び。なんだか、この夏は楽しくなりそうで。

2013年5月15日水曜日

幸せな時間

汗ばむような陽気が続き、軽井沢の樹々や草花は水を得た魚のように生き生きとしてきた。それでも、まだ緑は芽吹いて間もない若々しい姿をしている。

昼下がり、ご近所さんからいただいた野菜の下ごしらえをはじめた。しかし、空豆って、なんて美しいのだろう。

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我が子は、空になった大きなさやを手に取り、内側のふかふかしたところの感触ばかりか”味”まで楽しんでいる様子。

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これが、豆かぁ。

そしてこれは、石垣島のスナックパイン。本物に触れることは、大人にとっても刺激的なことだなと最近感じ入っている。

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2013年5月2日木曜日

芽吹き

朝晩は高地らしくきりりと冷え、日中は透き通った空気が辺りを満たす。今年のゴールデンウィークは、辛夷も桜もまだ景色の中に存在しながら、樹々のリアルな芽吹きにも立ち会える、そんなラッキーな幕開け。しかし、春霞とは無縁の冷え込みようだ。朝はマイナス1、2度、日中も10度を超えるくらいなので、5月に入ったとはいえ、実はそれほど温かくはない。こんな時に重宝するのが、カシミヤのカーディガンやダウンのベスト。もちろん、二重の毛布や羽毛布団は軽井沢ではマストアイテム。

借景から目が離せない毎日だが、昨日のデッキからの眺めにはハッとさせられた。

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嵐の前のようなグレイがかった雲をバックに、芽吹きはじめたばかりの落葉松が”西日”というスポットライトに照らされる。私には、まるで若者がいままさに荒れた海へと繰り出してゆくように見えてしまったが、落葉樹を人の一生に例えるのは、このような環境に暮らしていると、ごくごく自然なことと思えてくる。

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一日に何度も玄関の靴を持ち出して、「外へゆこうよ!」とせがむ我が子。

君も、私たちと同じ。いや、それ以上の”春”を見ているよ。

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