2012年12月25日火曜日

初めての手紙

クリスマスを間近に控えたある日、新しい家族宛に教会から二通のハガキが届いた。その名を見て、郵便やさんもポストに入れる瞬間は、少し戸惑ったかもしれないね。

差出人は、私たちふたり。

そこに書かれた内容を理解するのは、ずっと先のことかもしれないけれど、声を出して読んでみた。夜空に浮かぶ月を指差して「あった、あったー!」と私に知らせる彼のことだ。もう、いろいろなことを理解し始めているような気もする。

DSC02045

 

DSC02044

ここにきて、リビングの様子もぐっと変わった。ジズー(という名の大きな犬のぬいぐるみ)も、ぐったり。四六時中動き回る赤ちゃんの体力には、さすがのオリンピック選手も勝てないというが、まさしくその通りだ。

DSC02008

しかし、一年前の今頃は大きなお腹を抱えて、期待と不安でいっぱいだったことを思うと、健やかに育っている。これ以上の幸せはない。

 

2012年12月8日土曜日

魔除けに

私の実家から"破魔弓”飾りが届いた。なんでも男の子の魔除けだそうで、女の子はおなじみの”羽子板”なんですね。そう言えば、小さい頃はお正月になると着物を着せてもらって、親戚の同じくらいの子供たちと羽子板遊びをしたもの。

 

DSC01938

 

私も、そろそろ着物!の気分なのだが、母乳育児が完了するまではお預け。たまに羽織に袖を通して過ごしてみる。

2012年12月7日金曜日

冬の朝のはじまり

12月に入ると、冬というものがくっきりと輪郭を表すようになる。明け方の雨が雨でなくなり、次第に雪へと変わってゆくのだ。朝8時までの軽井沢は一面の銀世界だったりするので、少々慌てることも。だが、まだまだ本格的な冬は先のこと。浅間山が少しずつ何度も冠雪しながら”ほんとうの雪山”になるように、裾野に暮らす私たちにも、来る冬に順応するための時間をくれる。

今週は、雨の滴がダイヤモンドのように煌めいた朝と、真っ白な雪景色が交互にやってきた。子供は、めまぐるしく変わる眺めに興奮を隠せない。自然が織りなすいろいろな美しさを、これから先もずっと感じ取り、いかなる時も感動を忘れない人になりますように。

DSC01943

2012年11月26日月曜日

一歩

そろそろかなと思い、テーブルの上に飾っておいた靴。それが、ふと見ると引き出しの籠の中に入っているではないか!

IMG 0006

これは、おもちゃを出すことを覚えた彼がしたこと。毎日毎日、こうした感動に立ち会うことになるなんて思ってもみなかったけど、子育てって宝物探しのようなすてきな一瞬があるから、きっと頑張れるんですね。

2012年11月21日水曜日

越冬準備

今年の紅葉は、あっという間の出来事だった。軽井沢での暮らしは10年になるが、雲場池のもみじが、あれほど艶やかな紅だったことはない。また、落葉松が一気に黄金色に色づき、瞬く間に落葉した年もなかった。そこに子育ての慌ただしさも加わったから、早足でやってきて去っていった今年の秋が、いつもより名残惜しいものになったような気がする。

秋を終わったと言える理由のひとつは、なんといっても浅間山が冠雪したことだ。まだそれは薄らとしたものだが、雪を冠った山が運ぶ風は冷たく、裾野に暮らす私たちに冬の到来を報せ、この時期特有の緊張感をもたらす。

IMG 0077

 

さぁ、この冬はどんなものになるだろう。厳しい寒さと引き換えに、またあの美しい白銀の生活に入る。

 

DSC01827

早朝の雲場池

 

DSC01841

朝日に照らされた我が家の楓

DSC01853

今はもう、シャープな光だけが差し込むリビング。こんな風に、葉のざわめきが聴こえた日が懐かしい。

2012年10月23日火曜日

Time is...

子供の寝息を確認したあと、私は剪定鋏と手袋を持って庭へと繰り出した。夏の間、家を取り囲むその緑に、どれだけ勇気づけられたかわからない。それぞれに色づき役目を終えた彼らを順々に、綺麗に整えてあげたい。そう思うのは、四季を楽しませてもらっている感謝の気持ちからだ。

しかし、今の私に与えられた時間はごく僅か。5分おきにデッキに戻り、一度目覚めたらどこで何をするかわからない、アグレッシブな子供の様子を確認しながらの作業は、想像を超える慌ただしさだった。だからこそやりきった感が強く、一日がぐっと充実してくるのだが…。

DSC01801

 

子育て中の親にとって、時間とは何か?ひとりの時間とは何か?と思いを巡らせてみる。すると、不思議。結論は、もう”ひとりじゃない”ってことなんだね。誰かのためにが、もうひとり増えた。何をするにもそのような感覚で臨む毎日。マルバの葉が、今までとはちょっと違って見えたのもそうのせいかな。大変な毎日だけど、我が家にきてくれてありがとう。

 

DSC01792

2012年10月13日土曜日

予想外の模様替え

急遽、一段上がった和室にサーフテーブルを置くことになった。子供が自由にひとり歩きするまでの、期間限定のインテリアだ。こんな斬新な展開、今までただの一度も考えたことがなかったが、せっかくなのでここで大人の時間を楽しみたいと思う。

 

DSC01770

 

今朝の気温は5度だった。庭ではヤマリンドウが花開き、深まる秋を知らせている。しかし、この花が最も美しいのはほんの僅かな時間。霜が降りたら最後、蕾ごと凍って残念な姿になるのだ。

 

DSC01777

 

マルバノキはハート型の葉を赤く染めて、早くも落葉。私は、この時期がもたらす美しすぎる光を内で外で、追いかけるように忙しく過ごす。

 

DSC01778

 

 

2012年10月3日水曜日

秋雨の日は...

朝晩はめっきり涼しくなり、一雨ごとに落葉松に絡んだツタウルシの紅葉が進んでゆく。しかし、周囲の木々はまだ青い。一見夏のようだが、近づくと葉の緑も随分と色褪せ、オレンジ色に染まりはじめたものもある。いつまでも続く残暑が季節感を失わせていると決めつけてきたが、いやいやどうして、自然はいつものペースを微調整しながら守っている。

日当たりの良い場所では山栗が熟してきたから、散歩がことのほか楽しい。だが、容赦なく高所から落下してくる栗のいがは重く、時に凶器に。大人に当たっても大怪我だ。だから、いくら栗拾いが楽しくても子供と一緒にとはいかない。たとえ5分でも、旦那さんに子供をみてもらい、私はひとりでこの時期特有のアクティビティに興じる。

今日は朝から冷たい雨。昨日蒸かした山栗を使って、パウンドケーキを焼いてみた。材料の粉・砂糖・卵を、それぞれ1ポンドずつ使うからことから名付けられたこの簡単な焼き菓子でさえ、子供が寝静まった時にしか作れない。あぁ、でも、今日は作ることができた!私の子育ても、一歩前進。

 

DSC01760

 

たっぷりの山栗のペーストとココアバター、ビターチョコレートで大人の味に。

 

DSC01722

 

カラリとした秋晴れが、そろそろ懐かしいものになりそうだ。

2012年9月19日水曜日

静かな ストーブ

9月も中旬となったが、晴れた日中は気温が25℃まで上がる日々だ。全国的に残暑が厳しく、この三連休は軽井沢も大混雑!再び別荘に戻ってきた方も多かった。朝晩は17℃前後と、油断をしたらすぐに喉を痛めてしまうような冷気が窓から入ってくるが、それでも日中暖められた室内は24℃と快適。もちろん、薪ストーブを焚く必要もない。自然光と、この時期にしては暑すぎる陽気が、ゆったりとした時間をもたらしている。

 

DSC01705

 

しかし、薪ストーブを焚く日々はもうすぐそこまで来ている。いま、子供はつたい歩きとハイハイを謳歌中。壁や床を照らす光が面白いようで、太陽が雲間から出たり入ったりを繰り返す時などは、”白く動く光”に手をかざして遊んでいる。その姿を背後で見守っていた私は、これまで味わったことのないような不思議で優しい感覚になり、ひとり感動してしまった。この世に命を得たばかりの小さな子供が目にするのは、初めてのものばかり。この感動こそ、大人には必要だったのだ。

 

DSC01694

 

忙しくなる前に、増え過ぎたものの整理整頓を進めよう。薪ストーブを焚くということはつまり、家族がもうひとり増えるようなものなのだ。

2012年9月16日日曜日

まだまだ知らない 信州の味覚

DSC01700

 

自宅から車を走らせて、約20分。以前から、果樹園の横に手書きの看板が立てかけられていることには気付いていた。しかし、まさか、これほど端正込めて栽培されているプルーンだったとは。一粒の大きさは10センチほどあり、皮は手でするりとむける。つまりは、最も美味しい完熟の状態しか売り出さない主義なのだ。黄金色の果肉を頬張ると、香り立つ甘みとほどよい酸味が口いっぱいに広がり、掌から瑞々しい果汁が滴り落ちる。あぁ、なんという幸せか。信州には、まだまだ私の知らない”美味しい”がある。

2012年9月7日金曜日

秋を先取り

DSC01661

 

旦那さんが、栗のロールケーキを買ってきてくれた。なんでも最近、東京駅がますます面白くなってきたそうで、日本各地の”美味しい”が次々と現れる場所になっているという。私はというと、もう何ヶ月も東京に行っていない。35℃を超える猛暑が、子連れでの外出を遠ざけている一番の要因。だが、それ以上に子供はまだ赤ちゃんであり、私が与えた抗体の力が薄れてくる時期でもある。人混みや密室を避けたい気持ちが、自分の欲求をいとも容易に凌ぐ。やっぱり、母になることは凄いことだった。

 

DSC01667

 

今朝、軽井沢は15℃だった。それは、涼しいを通り越して”寒い”と感じる気温。庭ではレンゲショウマが満開に咲き、静かに風に揺れて。山紫陽花の葉は一日の気温差を察知したのか、モーヴに色づいていた。そろそろ、家々の煙突から薪の香りが漂いはじめる頃。高原の夏は短い。

 

DSC01671

 

2012年8月31日金曜日

嬉しいな、こんな贈り物

ショートトリップを楽しんできた弟夫婦が、久しぶりに我が家を訪れた。初対面だと人見知りをして泣き出し、みんなを驚かせてしまうことの多い我が子が、まったく泣かないどころか、むしろ安心して一緒に遊ぼうよと言っている。血族である前に、普段から子供に接する、美術教室の先生をしていることが大きいのだろう。

 

DSC01642

 

お祝いにといただいたのは、なんと靴職人による皮のファーストシューズ!

歩き出すのはまだまだ先と思っていて何も用意していなかったこともあり、飛び上がって喜んでしまった。

 

DSC01645

 

布団の上での寝返りがとても上手になって、思いのままに動いてゆけるようになってきたことを頼もしく、また、怖いなぁと感じ始めていた矢先のこと。昨夜の彼が向かった先は畳の上。そこで突然、ハイハイを成功させているではないか!最初は私を見つめながら後ろに進んでしまい、本人もあれれ、おかしいなという表情をして。しかし、次の瞬間にはしっかりと前へと前進。窓の先は、夏の名残りの緑。こんな瞬間に立ち会えるなんて、子供を育てるって本当に素晴らしいことですね。

 

 

2012年8月27日月曜日

桃とスイカと

今年は、桃とスイカをよく食べた夏だった。だった…と書くにはまだ少し早いかな?という気もするが、暑いのは真昼の数時間だけで、朝晩は20度を切る涼しさだ。朝起きると屋根やデッキが朝露に濡れていて、洗濯物を干すのはもう少し後にしようと躊躇う時も。

 

DSC01583

 

桃は、ツルヤ契約農場から届く新顔が気に入り、こればかりを食べていた。ネクタリンと白桃の掛け合わせによって生まれたワッサーキングというもので、ネクタリンの歯ごたえとほのかな甘味、そして霜降り肉のような果肉が新鮮だった。プロシュートやナッツと合わせると、夏の朝食にぴったりの一皿に。

 

DSC01581

 

そして、スイカは子供と絵本を開きながら。まるごと一個いただいて玄関ホールに転がっていたこともあったから、スイカはもともと丸い形だってこと、子供に伝わっていたら嬉しいな。

2012年8月22日水曜日

小さいけれど本格的

鬼おろしが大人のためなら、この小さなフードプロセッサーは子供のために。

 

DSC01589

 

今日の離乳食は、野辺地山のカブを出汁で煮たもの。子供は、この味がとても気に入っている様子だ。調味料が使えない乳幼児は真にグルメ。いろいろな食材を食べさせた方がいいと多くの育児本には書かれているけれど、私は今が旬の食材だけでいい気がしている。

 

離乳食づくりを楽しみたくて買ったおもちゃのようなフードプロセッサーだけど、機能は本格的!旦那さんは再びテリーヌづくりのスイッチが入り、今日は朝食にホタテと青さのりのテリーヌが登場した。これは、ご飯との相性もよくてとても美味しい。

 

DSC01588

 

2012年8月19日日曜日

道具 またひとつ

またひとつ、調理道具を増やしてしまった。大根や人参の持ち味を損ねない、荒削りの”鬼おろし”である。

大根おろしでさっぱりとステーキが食べたくなり使ってみると、あら不思議。ふわりとした大根おろしは風味がしっかりとしていて、とても美味しいのだ。今までの、水気はなんだったのだろう?という感じ。

 

DSC01543

2012年8月15日水曜日

変化

暑さ寒さも彼岸までとは本当。8月も10日を過ぎれば、光に風に秋の気配が漂いはじめて。

 

 

ゴルフ用の大きな傘や洗濯物が、西日に照らされていてハッとした。それらの色が、たまたま白やグレーやシルバーばかりだったからではない。大きなものと小さなものが混在して、そうか家族が増えたのだと改めて感じ入ってしまったのだ。

 

 

 

2012年8月9日木曜日

大人の?BBQ

雨上がりの火曜日は、友人を招いてBBQを行った。ホームパーティはもう数え切れないほどしてきたが、 デッキを使うスタイルは今日で三回目、三度目のBBQだ。

 

一年目の夏は、軽井沢に別荘を持つ知人や、そこで一夏を過ごす子供連れの家族が飛び入り参加。小学生や離乳食を食べ始めたばかりの赤ちゃんもいて、子供がいる毎日って賑やかでなかなか楽しそうだなーなんて感じていたものだ。そして、昨年は再び大人だけのBBQに戻り今年は、自分が産み落とした幼子が加わったのだから、私としてはちょっと特別。軽井沢らしい夏日になることだけを祈りながら仕込みを終え、その日を迎えた。

 

肌寒いくらいの、秋の気配が漂う朝だった。山紫陽花は首を垂れ、代わりにギボウシの瑞々しい薄紫色が彩りを添えるエントランス。そして、道端に突如として現れた背の高い大輪の山百合が、人以上の存在感を発しながら、日を浴びていた。



今日だけは玄関ホールを開け放つとしよう。虫が入っても構わない。ドアの音はない方がいいから...。

 

 

顔ぶれが30代以上なら、それは量より質ではないだろうか。目指したのは、厳選した肉に地物の新鮮な野菜をたくさんという、シンプルだがこれ以上の贅沢はないBBQ。昨年から野菜作りを始めたご近所さんに駐車スペースを借りたいと申し出ると、ならば朝どれの野菜を届けるからと言う。なんとも嬉しい心遣いである。

 

 

信州和牛のサーロインは塊で買い、牛刀でスライス。炭火ではなく鋳鉄の鍋で焼いてクレソンとともに。

 



 

昨年好評だった桃のスペアリブ。今年はマンゴーで香りづけした後、オーヴンでじっくりとグリルして。

つまり、炭火は野菜とソーセージを焼くために熾し、肉はキッチンで調理するのがベストと三度目にして気がついたのだった。我が子はまだまだ母乳と少しの離乳食で、私たちが食べるのを終始指をくわえて眺めていたが、真の美味しさのわかる人に育てていけたらと思っている。

10年の歳月を経て、庭は想像以上に成熟した。 リビングから私道を行き交う人や車はよーく見えるのに、私道からこちらの様子は緑の中で透けて見えるくらいだ。人と植物、そして愛車とのいい関係が築けたのは、室内空間を削って広いデッキを設えたお陰でもある。

 

2012年7月29日日曜日

つづく猛暑



軽井沢も厳しい暑さが続いている。 昨夜は雷雨となり、いつ停電してもおかしくないような、怖い夜だった。時刻はまだ朝の5時前。南の窓を次々と開けてゆくと、植物がすーっとした爽やかな香りを放っていた。

今日もおそらく過酷な一日になるだろう。しかし、朝晩だけは、ひんやりとしたこの新鮮な空気に包まれる。これ以上温暖化が進まない工夫を、日々の暮らしの小さなところから、していきたいものです。


 

一気に食べ頃を迎えた庭のブルーベリー。隣で山紫陽花が咲いているところがこの地らしい。

2012年7月21日土曜日

久しぶりに...

きちんと出汁をとった。水に浸した昆布を火にかけて、沸騰する直前で昆布だけ取り出し、そのまま煮立たせる。ボールに移して差し水をしたらかつお節を加え、再び差し水。かつお節が自然と沈んだら完成だ。

 

 

30分ほどしか時間はかからないのに、いつの間にか、私は出来合いの濃縮された出汁を買って使うようになり、本来の取り方さえ忘れかけていたように思う。今日のようにちょっと丁寧な仕事をしたら、澄んだ色をした爽やかな蕪のスープが食卓へ。日本の味覚を、いま一度見直す機会をくれた子供に感謝したい。


 

2012年7月19日木曜日

母と子の食事

 

30度を超える真夏日が、なんと4日間も続いた。ここは本当に軽井沢か?と目を疑う。クーラーなど設らえていない我が家では、効率的に窓を開けて自然の風を取り込むだけで、大抵の暑さは凌ぐことができたのだ。が、今回の暑さは尋常ではなかった。地下室から、ほとんど出番のない送風機を上げ、日中の間はキッチンの換気扇のスイッチが切れない状態に...。それでも室温は最高で32度まで上がった日もあり、ただでさえ暑がりな子供の手足は汗でベトつき、足をばたばたと動かして外へ出たいとむずがった。耐寒ならぬ、"耐暑"である。

しかし、こんな時こそ、しっかりと美味しいものを味わいたい!DEAN&DELUCA で何気に取り寄せたテリーヌとリエットが、昨年あたりから行ってみたいなーと思っていた、代官山のレザンファン ギャテのもので感激。とても洗練された味わいで、暑いことを一瞬忘れることができた。子供には、今が旬のじゃがいも キタアカリをペーストにして。

 



母子で同じものを食べるようにすれば、離乳食はなかなか楽しい。そして、食材の栄養価について詳しく知る、いい機会にもなる。

2012年7月15日日曜日

紫陽花に包まれて

連日の雨で艶やかな緑の中に、紫陽花の白やブルーが加わって、庭は一気に華やかになった。それはまるで、訪れる者を歓迎するかのようだ。

そして今シーズンは、室内にも旬の紫陽花を次々と買い求め、大きな鉢ごと置くようにしている。外では、耐寒性のある、毎年咲く山紫陽花。内では、根を下ろすことはできないがその分華やかな、園芸品種。どちらも趣があり、特にここ数年はパリの花屋にあるようなシックな色あいが、手に入りやすくなったことも嬉しい。これは、ハイドランジアのマジカルシリーズというもの。

 

紫陽花の上のふわりと軽い白は、山野草のトリアシショウマ。この美しさを間近で眺めたくて、庭から切ってきた。

 

 

湿度が高く蒸し暑い日が続いているが、どちらの紫陽花も水を得た魚のように生き生きとしているから頼もしい。紫陽花は、日本の湿潤な気候と好相性なのだ。

2012年7月9日月曜日

真夏のたい焼き

久しぶりに食べるたい焼きは、岩村田にある浪花屋さんのもの。備前の器もいいけれど、この季節なら九谷焼で涼やかに。

 

 

軽井沢も25度近い真夏日が続き、我が家も東西南北の窓すべてを開け放って風を取り込むようにしている。風に揺れるモビールに、子供もごきげん。

 

2012年7月6日金曜日

はじめてと さよなら

二週間ほど前から、食に興味を持ちはじめた我が子。口をモグモグと動かして、よだれも沢山出るようになり、そろそろ離乳食を始めてもよいサイン。

 

母乳以外の、生まれて初めて口にする食材は炭水化物からだという。米、小麦、野菜、どれにしようかな?と迷ったが、やはりこの子は日本人!私たちが毎日食べているのと同じ米をとぎ、staubの鍋で10倍粥を炊いた。

 

 

 

炊いている途中で出てくる上澄み "おもゆ"をスプーンに取り、私の指につけて小さな口へ...。母乳を飲む要領で美味しそうに味わい、喉を通り抜けていったようだ。今日のところはこれでいいだろう。食べることよりも、まずは味を知ることが大切。そして、食物アレルギーがないかどうかをしっかりチェックしてあげたい。

 

離乳食を食べ始めるといっても、その量はほんの僅かなもので、エネルギーの9割は母乳やミルクから摂取する。今日は、生後8日目から母乳だけで子供を育てている、私のよき相棒だったあのタオルとさようなら。

 



数年前にブログでも紹介したが、この今治のタオルを搾乳および、授乳前の母乳調整用として使ってきた。美しいピンクとグレーだったタオル地も、母乳の脂分でびっくりするほど黄ばんで。しかし、これを手に取る度に感慨深いものがあり、使い心地と相まって、このようにくたびれるまで使い込んでしまったのだ。

 

私の母乳育児は、どうやらまだまだ続きそう。子供はずしりと重くなったが、それに引き換え私はすっかりスリムに...。この際だからと、毎日ファッションを楽しむことにしている。ミルクをただ一度も作ったことないので勝手がわからないのだが、母乳育児も気が休まる暇がない。しかし、授乳している時の何とも言えないリラックス感と、この子を作っているのだという充実感。それに、身体を作り直すというサプライズをくれたのだった。

 

2012年6月30日土曜日

誰かのために...

暫くのあいだ無機質だった洗面コーナーに、息吹がふきこまれた。剪定したトクサと山紫陽花、ミヤコワスレを南部鉄器に。

 

 

 

精神に余裕がないと、室内に生きた植物を飾る気は起こらない。体調を壊して入院していた旦那さんが、帰ってくる。