子供の寝息を確認したあと、私は剪定鋏と手袋を持って庭へと繰り出した。夏の間、家を取り囲むその緑に、どれだけ勇気づけられたかわからない。それぞれに色づき役目を終えた彼らを順々に、綺麗に整えてあげたい。そう思うのは、四季を楽しませてもらっている感謝の気持ちからだ。
しかし、今の私に与えられた時間はごく僅か。5分おきにデッキに戻り、一度目覚めたらどこで何をするかわからない、アグレッシブな子供の様子を確認しながらの作業は、想像を超える慌ただしさだった。だからこそやりきった感が強く、一日がぐっと充実してくるのだが…。
子育て中の親にとって、時間とは何か?ひとりの時間とは何か?と思いを巡らせてみる。すると、不思議。結論は、もう”ひとりじゃない”ってことなんだね。誰かのためにが、もうひとり増えた。何をするにもそのような感覚で臨む毎日。マルバの葉が、今までとはちょっと違って見えたのもそうのせいかな。大変な毎日だけど、我が家にきてくれてありがとう。
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