ヤマボウシの白がいよいよくすんでくると、山紫陽花やシモツケ、トラノオ、キバナノヤマオダマキやギボウシの花が見頃を迎える。庭が夏の花に包まれるこの時期は、私にとって至福のとき。芽吹きから始まり、一週間に数回・数時間の手入れを惜しまず心掛けてきた、努力の成果が花咲いたときでもある。
アプローチの植栽は、トラノオや山紫陽花など、もともとこの土地に自生していたものを生かすようにしている。不思議なもので、適度な日当りと風通しを確保してあげるだけで、ホタルブクロなどの魅力的な山野草が次々と自然に芽を出すようになる。鳥や風が運ぶ種子を、大きな掌でしっかりと受け取りつつ守る、そんな豊かな土壌があるからこそだが。
花屋へ出向かずとも、花材は庭にあるもので充分。この時期は、もたせることより”新鮮さ”を優先させるのもいい。ハウチワカエデとシモツケの投入れ。
屋外保育の甲斐あってか、我が子は一日の空模様にとても敏感な子になった。雨降る時は家の中で、北陸新幹線を自分のスタイルで走らせたり…。
明日はもう、今日と同じ眺めはない。夏の庭も子供も、ただ今日という日を走り抜けるだけ。
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