暖かくなるのを待って迎えた初宮参りは、5月5日。この地の氏神である碓氷峠 熊野神社へ行った。思えばその日は、天気の安定しないゴールデンウイーク中で唯一の、絵に描いたような晴れ間だった。長野県と群馬県の県境に建つこの神社は高台にあり、静かで荘厳な雰囲気をたたえている。
宮司さんが、「昔から子供は10歳まで神の子とされてきた」という話をしてくれた。肉体を授けたのは母だが、その魂には神が宿っていると。実際に子育てをしていると、まさにそうだと感じる瞬間が多々あるから、確かにそうなのかもしれない。
帰り道の旧軽井沢は、まるで本当の夏休みが訪れたかのよう。サイクリングや散策を楽しむお洒落な人々で車道も賑やかだ。ただそこが、テーマパークでもなんでもなく、誰かの"別荘の前の通り"なのだから面白い。
澄み渡る青空に綿飴のような白い雲 が流れ、芽吹き始めた落葉松が初々しい。我が子には、こうした高地の木々のように逞しく繊細で、頼もしい人生を送ってもらいたいと願う。
翌日は、お食い初め。朝、新鮮な真鯛を買ってきて塩釜焼きを作り、人生初の赤飯を炊いた。
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