私にとってクリスマスケーキというものは、数ヶ月前からお気に入りのパティスリーに予約を入れておくものだった。大きさはもちろん、ホールである。だが、今年の場合は勝手が違う。イベントとはいえ、身体はただでさえ太りやすい状態にあり、太って後悔するのは自分だけではないから、ケーキ離れは本気度を増している。
というわけで、高カロリーなケーキを断念して取り寄せたのが、宇治茶の名店が作る”抹茶あんみつ”だった。爽やかな抹茶ゼリーに、水の美味しさがストレートに伝わる寒天や白玉、品よく炊きあげた大納言小豆を盛りつける。ここに、上質で濃厚な抹茶蜜をたっぷりとまわしかけて口に運ぶのだ。薪ストーブが生み出す柔らかな暖かさの中では、冷たくて瑞々しくて”ビターな味”こそがご馳走!と感じ入った。
この身体が求めていたものは、ビターで爽やかな...。つまり、強めのカフェインだったと気がついた。たまには、こんなご褒美もいいでしょう。
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