昨日は、少し寒さが緩んで、春のような湿った雪が降った。極寒の静けさから、一転。屋根にぴたりと張りついて微動だにしなかった根雪や、そこかしこにできたつららから水が勢いよく滴り落ち、様々な鳥たちの歓喜のさえずりが一面に広がった。”水の音”は即ち、いのちの音だ。
空を仰ぐと、まるで秋のような雲が流れていたので驚いたが、そうか、季節の分かれ目はもうすぐそこまできているのだ。
昨年の夏頃から、頻繁に通うようになった一軒のレストランがある。春ごろ、北軽から移転してきた店だ。しかし、昔から北軽へ行く機会の少なかった私は、看板にある店の名を見ても?ピンとこない。
たしか、初めて訪れたのは真夏の日だった。お昼の開店時間とともに、予約をして楽しみにやってきた常連さんで賑わう店内。それを見て、後日にしようと思ったのだが、今日を逃すと次回はいつになるかわからない。声をかけ、一人なら何とかOKとなり、運良く席についたのだった。その日、素材選びと味わいから、確かなプロの技を垣間見た私は、以来すっかりファンに。店の名は、Le Bon Vivant。吉祥寺店の暖簾分けで北軽キュイジーヌと言えば、大抵の人は知っているのかもしれない。
いい仕事って、つまりは日々”使命感”を持って臨んでいるかどうか?だと思う。そこから生まれたものは、とても爽やかで。これって、どんな仕事にも言えますね。
ある日のシェフおまかせコース
前菜
鰯のガレット 焦がしバターソース ラタトゥイユ添え
豚の香草焼き スープ仕立て
紅玉のタルトタタン
エスプレッソ
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