数年前、”北欧”が流行った時期があった。家具も雑貨もテキスタイルも、北欧テイストでまとめるのが素敵という空気があり、世相を反映しているかのようだった。私はあまり夢中にならなかったのだけど、冬の長いこの地に根を下ろしていたら、不思議。ここにきてじわじわとその魅力に取り憑かれている。
先日は、アンティークの家具屋で、オーナーがコレクションしていたというデンマーク製の銅鍋に出合い、即決で購入してしまった。酸化して、所々に緑青が出ていたが、現代ではきっともう見つけることも困難な厚みと美しさに、完全にノックアウト。場所をとる鍋類は、そう幾つもストックできないので、持っている古い鍋をひとつ捨てる覚悟である。
塩と酢を混ぜた溶液で磨いてみると、まるでおばあさんのようだった鍋は、ものの数分のうちに見事なレディに変貌した。つまみと取っ手はなんと銀!毎日、使っていきたいと思う。
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