2013年7月27日土曜日

わずか10日で...

10日前の、ちょうど今くらいの時刻の仕事部屋。コレクションしている鋳物や焼物が、朝日に照らされて陰影を作り出し、思わずシャッターを切っていた。

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こうして見ると、今では頭を垂れた山紫陽花やシモツケの花も、盛りだったことがわかる。

一時は、デッキにプールでも置こうかと本気で考えたが、どうやら今年の夏も静かに秋へと移り変わる気配が漂ってきた。ノースリーブが欲しくて欲しくて、急いで買いに出掛けた酷暑とさようなら。今のうちに、まだ袖を通していない夏の衣装を纏おうか。わんぱくな子供がいるお陰で、実際は大人だけの暮らしより遥かに夏を謳歌させてもらっている私。だが、生きていることが楽しくて、学んだことが次々と身についてゆくことが嬉しくて仕方のない彼を遠目に眺めていると、つくづく思う。いつか着よう!とか、使おう!と思って”好きで”買い集めたものをとっておいてはいけない、次々と日の目を浴びさせることが最も大事だと。箪笥(なんてものも我が家にはないが)にしまい込むことは、決して重要なことではない。

部屋の掃除をしていて出てきた古いファイルの中に、ユキ・パリスさんのエッセイがあった。

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好きなものと共に暮らすのは楽しいことです。朝、目が覚めて最初に目にするのが、青い空や朝日に照る緑の葉や好きなものだったなら…ハッピーな一日が始まる予感がします。私の人生の中で好きなものを探すために使う時間はとても多いと思う。

西洋の人(中でもイギリス人はすごい!)は、大なり小なりもの(特に古いもの)を集め、それをインテリアに取り入れて自分を表現しています。書棚からはその人がある程度わかるし、集めたものからもわかります。

「その人らしい家」….西洋の人はそんな家作りに精魂を傾けます。

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ふむふむと読んだ。そうか、そうだったのかと。こういうことがさらりと書けてしまうユキさんは、やっぱりただものではなかった。

初めて、好きになった人の部屋に遊びに行った時の感動と言ったら。部屋の隅々まできょろきょろと眺めて、この人は本当はどんな人なんだろう?と観察したものだ。

自分が惚れ込んだものを飾ったり、使い込むことこそが、日々の暮らしにおいては最大の醍醐味かもしれない。我が子も、ここにあるようなものたちから、少しずつ私を知ってゆく。

 

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