連日の暑さと、日を追うごとにアクティブになる子供の存在。この夏の日々を、一言で表現して欲しいと言われたなら、私は”洗濯”と答えるかもしれない。
どんなに薄手でも、コットンをこの夏ほど厚いと感じたことはなかった。毎日のワードローブは、リネン(亜麻)かシルク。シルクのタンクトップはあまりの着心地の良さに、まるで制服のようにヘビーローテーション。ドライクリーニングに出す暇などないので、洗濯は自分で。はじめのうちは丁寧に手洗いしていたが、次第に洗濯機のドライマーク洗いとなり、今では他のものと一緒(押し洗い)になってしまった。度重なる洗濯でさすがにくたびれてきた、そのタンクを手に取る度に、この夏の過酷さを感じずにはいられない。
洗濯をすればするだけ生地はごわごわになり、着れば着るほど黄ばんでゆくもの。これが一般的な考え方だ。しかし、リネンは違う。まず、普通の洗剤だけでびっくりするほど汚れ落ちがよく、繰り返し洗う度に生地が柔らかくしなやかになってゆくのがわかる。そして、白いものは使い始めよりさらに白くなってゆくのである。
いま一番のお気に入りは、三重の天然素材工房 jikonka さんがデザインした、繊細なリネンのチュニックとスカート。
大人が着るより、外遊びが大好きな子供にこそ着せたい!そんな条件がリネンには揃っていると思うのだが...。リネンの本場ヨーロッパではベビー服に多用されているのに、日本ではまだまだ少なく、あったとしてもとても高いのがネックだ。
洋裁の経験はないけれど、南インドに暮らす友人が子供にプレゼントしてくれた、薄手のコットンのたっぷりとしたパンツのなんと履き心地の良いこと。ウエストにゴムが入っているだけのシンプルなデザインが、さすがは暑い国と思わせる。肌にぴたりとせず、風を通すことで生まれる涼感を大事にしているのだ。子供服ではなぜか不思議と(日本はこれだけ熱帯化しているにもかかわらず)見つからないので、この機会に、気に入ったリネンの生地で何枚か作ってみようと思っている。
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