2013年11月11日月曜日

紅葉の見納めに...

落葉松が、まるで降り積もる雪のように辺り一面を金色に染めてゆく。足下は、ふかふかのじゅうたん。そこには、落葉松より先に地面に着地したいろいろな木の葉が、静かに眠りについている。軽井沢の紅葉は早い。どこよりも早いなと思う。今年の紅葉の見納めに、さてどこへ行こうか。

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旧信越本線 碓氷第三アーチ。めがね橋という名で親しまれている、碓氷峠の名所だ。

近づいてゆくと、煉瓦造りが芸術的で素晴らしい。明治時代に、ドイツ ハルツ山鉄道のアプト式を採用したことから、路線後の遊歩道を”アプトの道”と呼んだりもする。今から二十年くらい前になるが(もちろん、まだ新幹線がなかった頃)、私はこの橋を上野駅から乗り込んだ信越本線で渡ったことがあったと、思わず錯覚してしまいそうになった。その時はボックス席にひとり。周囲は故郷上田へ法事の為に帰省する、黒装束の家族だった。初対面だというのにいろいろな話をして、あっという間に長野に着いてしまったことを覚えている。

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橋も素晴らしいが、その下を流れる清流がまたいい。

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橋の上から峠道を見下ろす。オープンカーやバイクで来ている人も多く、晴れ間が約束された土曜日は、みな紅葉を楽しむために遠くからはるばるやってきた様子だった。山が見せてくれる四季折々の表情に、この秋もまた感謝。

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