今日は明け方の気温がマイナス13℃まで落ち込み、日中もずっと氷点下のままという、真冬に戻ってしまった軽井沢。如月とは、いつもこのような調子である。こんな日はいっその事外へ出るのをやめて、サンルームと化した暖かな(正確には暑いくらいの)リビングで一日を過ごすのが吉。子供も外の寒さを察したのか、次から次へと自分の本棚から絵本を持ち出して、「ここに座って、これ読んで!」とジェスチャーを繰り返す。
私はと言えば、ここにきて手仕事に夢中に。これまでの人生、およそ裁縫とは無縁だったはず。が、子供が春から通う幼稚園がきっかけをくれたのだった。帽子につける名札を、お手製のフェルトで作るというのだ。ふわふわの羊毛をちぎり、好きなモチーフを並べる。その上から洗剤の入ったスプレーをかけて、こすって、ニードルでさして…という、単純なのだが一心不乱になって作ることを求められるフェルト作りが、これほど楽しいものだったとは。そして最後には、我が子の名前を刺繍糸でひと針ずつ縫ってゆくという素晴らしさである。入園を待つ冬の間にぴったりな、愛情に満ちた時間をくれたスタッフの計らいに感謝する。
羊毛にすっかり魅せられてしまった私は、フェルト作家として活躍する友人を自宅に招いて、こんどは欲しかったボトルカバー作りに挑戦!すると、ニードル作業が主体だった名札作りとは、まるで勝手が違うではないか。羊毛を”一枚の生地”にすることはつまり、こすってこすってこすっての繰り返し。小物であっても一日仕事という、重労働だということがわかった。
それでも、皮のショルダーをかしめて完成したカバーは温もりに満ちていて、既製品にはない魅力が。この機会に様々な手仕事に触れ、かじることのできるものは積極的にかじり、思い切り楽しんでみようと思っている。
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