2014年8月29日金曜日

野菜も果物も

ここにきてぐっと冷え込み、一気に秋めいてきた軽井沢。一昨日などは最高気温がたったの15度!深い霧に包まれ、それはそれは肌寒い一日だった。薪ストーブに手が伸びるのも時間の問題で、まだ8月なのになと思う。が、いやいやどうして、これが昔ながらの軽井沢だ。7、8年前までは、我が家も8月中に薪ストーブを何度も焚いて暖をとるのが普通であった。この3年くらいが異常に暑い夏なのだ(と、思いたい)。

30度近かった最高気温が、あっという間に20度を切るようになり…しかし、晴れた日はその陽射しが”熱く”感じられるほどだから不思議だ。この感覚、久しぶり!低い位置から舐めるように照らす高地の力強い陽射しが見方してくれるからこそ、厳しい寒さも乗り切ることができる。

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野菜も果物も、ほんとうに美味しくなるのはこの時期。毎日の食卓には、思わず絵筆を握りたくなるような美しさや野趣あふれる果物が所狭しと並ぶ。

赤と黄色 二色のパプリカをじっくり炒めて煮込んだトマトソースはごちそう。

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今宵は複数のチーズをたっぷりと敷いたピザ。

具材は、旬を迎えた川中島白桃に生ハムと九条ネギを合わせたものと、パプリカたっぷりのトマトソースをハーフ&ハーフで。桃と生ハム、九条ネギは生地が焼き上がってから載せて、その鮮度をいただきます。

 

2014年8月20日水曜日

この季節を謳歌するに充分な

今年のお盆休みは毎日が雨(それも時に非常に激しく降る!)という、少々残念な陽気で幕を閉じた。一年のうちで、この町が最も賑わい潤うときで、遠くからいらした方々には申し訳ない気持ちに...。しかし、それまでの酷暑からは幾分解放され、例年より蒸し暑いとはいえ、避暑地らしい涼感が漂ってくれたことが幸い。主要道路も、これまで私が経験してきたお盆休みの中で、過去最高の混雑を見せたように思う。国道18号、農協通り、中部小通り、北軽への一本道はいつものこと。だが、今年ほど裏道を駆使し余裕を持って出掛けたことはないように感じるのだ。そして、例年なら静けさを取り戻すお盆開けのこの時期になってもまだ、依然として夏休みの混雑は続いている。

我が家も今年は”夏休み”という感覚が毎日のようにあって、それは子供が幼稚園へ通っていることが影響していることに、今更ながら気づいた。社会人になれば、夏休みは通常お盆の一週間であり、まるまる一ヶ月の休みなどあり得ない。軽井沢の小・中学校は極端に短く、たしか今日あたりから二学期がスタートするとか。全国的に、8月いっぱいは夏休みと思ってきた私には衝撃的だった。

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大好きなセゾン現代美術館には足繁く通い、今シーズンからスタートしたカフェの美味なる朝食をひとりで食べに行ったり。

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標高2000mの美ヶ原高原(美術館の敷地内)では、至れり尽くせりの極上キャンプを楽しむ機会に恵まれた。

友人主催の心温まるBBQでは、新しい友達もできて。

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近くの別荘地で開かれたマルシェに出店してみたり。

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ストライダーカップに参戦するために安曇野まで出向いたりと、イヴェントが目白押しの日々が続いている。

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我が子にとっての夏休みは、まだ二週間近く残っている。ただでさえ短い軽井沢の夏!この季節を謳歌するに充分な時間があっていい。

2014年8月8日金曜日

真夏の揚げ物

昨夜の雷雨で、それまでの暑さや乾燥から解き放たれたような、今朝の軽井沢。台風の影響もあり、今日から週明けにかけてはぐつついた天気になりそうだ。

恒例のBBQは7月末に開かれたが、今回はメインとなる料理を取り寄せたり、旦那さんが前日に仕上げたスモークをつまみにしたりと、当日の私は随分楽をさせてもらった。じっとしていられない2、3歳児の集まりを考慮してのことだが、正解だったかなと思う。

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一週間ソーミュール液に漬け込んだ後、一日かけてじっくりとスモークしたベーコンは、林檎のチップなどを使用した繊細な香りに包まれて。

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カスターニエのローストチキンは、焼き上がりの熱々をテイクアウト。素人にはとても真似のできない、皮のパリパリ感がたまらない。

本当は、パーティ当日に熱々を出したかった揚げ物がこちら。

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夏野菜(ズッキーニや茄子)と蒟蒻を素揚げし、バルサミコに薬味を加えたソースをまわしかけていただく、片岡さんのレシピ。これ、れんこんチップスが、すごくいい仕事をしてくれるんですね。ところが当日は、野菜を切ったところでバッタバタに。揚げるタイミングを完全に見失った私は、翌日、自分ひとりだけの為にこの料理にとりかかり、完成を見ることになった。夏野菜を味わうにはとっておきの一品で、皆さんに味わっていただけなかったことが残念!当日の段取りってホントーに難しいのですが、来年は頑張って大人のパーティにしたいと思う。

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庭のヤマユリが、今年はパーティの翌日に花開いた。

夏は畳。山から届く風が心地よい。

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2014年8月7日木曜日

大人も子供も

今年の暑さはやはり異常かな、と思う。最高気温が30度という日が、いったい何日続いているだろうか。ここは標高1000mの高地である。なのに、なぜ…。我が家のリビングは、昨日初めて33度を記録!熱中症になるのを恐れて車で出掛けたり、木陰で過ごしたり、こまめにシャワーを浴びる毎日だ。

つい最近までほとんど昼寝をしなかった子供が、午後3時くらいから眠るようになった。さすがにこの暑さは身体にこたえるのだろう。子供が昼寝をしてくれると、ひとりの自由時間を与えられた喜びで、ついつい頑張りすぎてしまう性分だが、この酷暑は”非常事態”と考え、怠け者に徹することにした。自らを守るために。

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黒玉スイカを丸ごと一個買ったのも、生まれて初めてのこと。お友達を招いて、みんなで頬張った。スイカは野菜。だから、どれだけ食べても大丈夫。

蒸し暑さに比例して増えてくるような予感がする、蚊の存在。散歩の途中で、色づいたマルバノキの葉を見つけた我が子。サンダルを脱いでリビングで真っ先にしたことは、蚊に刺された箇所にこの葉を絆創膏のように貼ることだった。効き目はありそう?

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「日本は、いやこの星は、いったい何処へ向かっているの?」

ウジタ ジュンさんの繊細で完成度の高いスイーツに舌鼓を打ち、至福の時間を味わったばかりなのに、僅か3年、5年先の気候も想像できないような現状に不安がよぎる日々。困ったな。

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