2014年6月12日木曜日

思い出をかたちに

ハルゼミの大合唱が鳴り響く朝の森は、植物の発する香りと土の匂いでむせかえるようだ。その日は梅雨の最中でありながら珍しく朝から陽射しに恵まれ、子供を送り出す気持ちも晴れやかだった。いつものように園に着いて、衣類が満載された大きなダッフルバッグを、タープの張られた木の台の上に置く。「今日のランチは何かしら?」と黒板の文字を読んで…すると、なにやら木々の葉でデコレーションされたケーキのようなものが鎮座しているではないか。今日はここにいる誰かが誕生日を迎えることを、こうして親も自然と知ることになるのだった。

私がそのケーキを覗き込んでいる間、ひっきりなしに少し大きな子供たちがその場をおとずれ、得意になって何かを入れ(飾り)始めた。蝦夷ハルゼミの抜け殻や木の実を持って。

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親は送り迎えをしているだけなので、その日の誕生会がどのように行われ、自分の子がどんな様子で参加したのかはわからない。だが、数日経った今日のこと。レゴブロッグを無心になって積み上げて、「じゃーん!」と完成の合図。そして、一本だけ伸びた蝋燭のようなものに向かって「ふぅ〜」と思い切り息を吹きかけたではないか。これが、彼らしい誕生会の再現。

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いまは、森に入りスイカズラの甘酸っぱい実を見つけて食べることを、無情の楽しみにしていると聞く。毎日新しい遊び方を見つける子供の感性は刺激的で、私自身の若返りにも一役買っていると感じる今日このごろ。

2014年6月11日水曜日

剪定の おまけ

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昨日の晴れ間は嬉しかった!洗濯物もよく乾いたし、珍しく子供が昼寝をしてくれて、その間に私は庭木の剪定をすることができた。

そして、剪定にはこんなサプライズも。漆塗りの大きなワインクーラーを花器にして、ヤマボウシの大ぶりな枝を投げ入れる。勢いのある山の樹は、ただそれだけで様になる。

2014年6月9日月曜日

小さな花の前で...

今日も梅雨空の軽井沢。鬱蒼とした緑にヤマボウシやガマズミの”白”が加わって、それぞれの葉の表情を生き生きと照らすようになった。どの世界でもそう、白がなければね。

梅雨時の束の間の晴れ間は、ひとを外へと誘うようだ。家の前の通りでひとりふたりと、ある花の前で立ち止まる。石垣からすっくと咲く、紫色のオダマキの前で。

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この花は、真正面より後ろ姿がいい。宿根だけでなく自然と種がこぼれて、そこから発芽することも嬉しくて。来年もまた、私たちの目を楽しませてくれますように。

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玄関までのアプローチまわりの植栽も、ここにきてぐっと高さが出て賑やかになってきた。大好きなトラノオの白が、この眺めに加わる日も間近。

2014年6月2日月曜日

この時期だけの...

今日も朝からいい天気!少し前までは鳥の囀りで目覚めていたのに、いまは虫の音に起こされる感じだ。鳥と虫たちのいい関係が、今年も始まった。

山の樹が沢山の花を咲かせて、その花粉で家の中も外も真っ黄色!これにはちょっと困るけれど、これ以上ないというほどの清々しさと引き換えだもの。寛大な気持ちで夏を謳歌したい。

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摘みたてのハーブで淹れる香り高いハーブ ティーもこの時期だけのお楽しみ。イエナグラスには、ハーブを味わうためのカップ&ソーサーもある。ワイングラスのように大きくて、ステムの代わりに持ち手をつけたようなデザインが秀逸。

2014年5月27日火曜日

初夏の陽気に誘われて

次々と夏鳥が訪れ、晴れた朝のなんと賑やかなこと。山は、命の輝きに満ちている。軽井沢より一足先に夏色に染まった小諸の丘に、ユニークなツリーハウスが誕生したというので、ドライブがてら見学に出掛けた。

ちょうどその日は、『小諸Tree House Project』のオープニングパーティの日であった。場所は、あぐりの湯の真上。正式名称を、安藤百福記念 自然体験活動指導者養成センターと言う。何度も舌を噛んでしまいそうな長いネーミングだが、急な斜面を登りきるとそこは雲上の楽園!山の斜面を切り取ったような、モダンでどこか親しみ易い三角屋根の建物は、隈研吾さんの設計でまたびっくり。

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そう、安藤氏と言えば日清の創始者で、カップラーメンを発明したお方としてあまりに有名。施設そのものは2010年にオープンしていたようだが、私自身はまったくノーマークだった。こんな巨人が鎮座していたなんて思いもよらず。

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森の中には、日本のアートディレクションを牽引しているような方々の、固定概念にとらわれないツリーハウスが、鳥や”蝶”の目線で点在していた。

佐藤可士和さんと佐藤オオキさんのツーショット。

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立食パーティの演出も、そこはさすがプロ。持てる技を全面に出さないところは草月の華道にも似て。森には、なんともいえない心地よい空気が漂っていた。

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一口サイズの料理の数々。どれもとっても綺麗で美味しくて、勉強になった!

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病み上がりの外出で、リラックスしている我が子。切り株に座ることがすっかり板に着いて。軽井沢も夏になるよ!しっかりと体力を戻して、そろそろ園に復帰しようか。

2014年5月22日木曜日

控えめな 桜吹雪

一日じゅう降り続いた雨が上がり、今朝は庭の木々が一段と大きくなった気がした。人にとっては冷たい雨でも、植物にとっては成長を促す恵みの雨。閉じた傘を広げるように、それぞれの葉は開き、お隣さんとぶつかりながら”今年の姿”を作り上げてゆく。

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朝7時のデッキ。雨の重みでしなだれた楓が、朝日を浴びてキリリと姿勢を正したよう。黒々としたデッキは、ウワミズザクラの白く小さな花びらでいっぱいになっていた。

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重なり合う葉は、鳥や虫たち(写真は、越冬したクロスズメバチの女王)のねぐらとなった。落葉樹って、ほんとうに凄い!

2014年5月19日月曜日

待ち遠しいな、露地野菜

今日も清々しい陽気に。朝、頭上から不思議な気配がして、見上げるとウワミズザクラの白い穂が風に揺れていた!こんなところからも見えるなんて、ずいぶん大きくなったものだ。

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あっという間に高木になってしまうので、この花を間近で見るのは難しいかもしれない。

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花は、サラシナショウマを柔らかく、やさしくしたような感じだ。

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ご近所さんが、どこかの農園でこんなユニークな苗ポットを見つけ、我が家の分まで買ってきてくれた。見れば、ひとつのポットに3、4種類の、サラダにぴったりな菜っ葉たちが入っているではないか。これ、今までありそうでなかった、アイディア賞もの。

軽井沢の露地野菜は本当に美味しい!だから、自宅で少し栽培してみるのもいいと思う。数年前に地植えしたミツバ・ねぎ・紫蘇は、この時期になるとしっかりと芽を出してくれて、頼もしい限りだ。寒さの厳しい軽井沢で越冬するのは、落葉樹や山野草だけではないよ。日本のハーブと呼んでいいような”薬味”野菜たちは、とても強くてびっくりさせられる。