2013年12月25日水曜日

ホワイト クリスマス

今年のクリスマスは、軽井沢らしいパウダースノーが足下に広がる、なんともドラマティックな風景に!冬の晴れ間が続いているため雪は降っていない。夕暮れとともに子供を連れて、軽井沢高原教会へと向かった。真冬の、今にも吸い込まれてしまいそうな漆黒の夜空がイルミネーションを引き立て、ランタンの灯りが足下の雪を照らしている。もちろん気温は氷点下だ。しかし、優しさに包まれたこの日の演出に、頬を伝わる寒ささえ心地よく感じる。

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ラウンジで、小さなケーキをふたつ買った。これまでは、ホールのケーキを注文していたが、少人数の家族ではその日のうちに食べきれないことがネックだった。”美味しいものは、美味しくいただく”これが、これからの我が家のスタイル。

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クリスマスというイヴェントが終わると、いよいよ年の瀬。終わり良ければすべてよしなんて言うけれど、本当にそうかもしれない。小さな子供と暮らしていると、毎日が何かと慌ただしくて…。しかし、よーく考えてみるとそれは子供と一緒に外出する際のバタバタくらいで、実際には、ゆったりとした裕な時間が流れていることに気づくのです。

2013年12月23日月曜日

いよいよ厳冬期へ

夜空に煌めく星を見て、外の天気を知る。そんな夜を、もう何日送っているだろうか。今夜はやけに静かだなと思い窓を開けてみると、外はすっかり雪化粧!気温はマイナス5度。いや、それ以下に落ち込んでいるだろう。なぜなら、その雪は木の枝にも着かないほどさらさらの”粉雪”だから。

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翌朝、冬の青空が映り込んだ、白銀と呼ぶに相応しい雪の上を小さな足がつかまえた。雪は、生まれた時から見てきている君だけど、しっかりとそれを雪と意識して一人で歩くのは、きっと今日が初めてのことと思う。これから訪れる厳しい寒さに、私たち大人はえも言われぬ緊張を感じ、怖じ気づいている今日この頃。だが、雪を新しい友達として満面の笑みで迎えている君を見ていると、こちらまで元気になってくる。

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いつまでも、子供の心を忘れずにいたい。何もかもが初めてという、新鮮な感覚と感動を。

2013年12月17日火曜日

三水の林檎と雪待ち

長野県の北部は既に厚い雪に包まれ、ここ軽井沢もいよいよ雪の予報が出るようになってきた。そうなると、暖かいリビングで一日中じっとはしていられない。冬籠りの最終確認に忙しい日々を送る。

お店に行くと、収穫を終えたふじ林檎が箱一杯に詰められて売られている。赤いその一箱が、またひとつまたひとつと手に取られ、たくさんの家庭の常備果実となってゆく。私は、この時期のそんな眺めが好きだ。

戸隠へいった折に、偶然出合った飯綱町”三水”の林檎。三つの水と書いて、さみずと読む。林檎はいろいろ食べてきたけれど、ここのふじが一等賞だ。長野県の北部、標高550mの乾いた空気と寒暖の差が生み出す蜜入り林檎の、なんと香り高いこと。

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明日から雪マークって、ほんとう?午後四時の空は息をのむ美しさ。

そして、昨日に引き続きまーるいお月様が。久しぶりにトンボの湯へ行き、冬の夜空の美しさに触れた。

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2013年12月5日木曜日

冬の檸檬で作りたいもの

冬になると、私の実家からレモンが少しずつ届く。農薬などかけていないから、安心だ。レモンはぎゅっと絞った果汁の爽やかな酸味もさることながら、その”皮”の香りが格別。私はさっそく、大好きなクレーム・ブリュレ作りにとりかかった。

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これが、オーヴンから出てきたところ。すり下ろしたレモンの皮が約一個分入っているので、濃厚な味わいのはずなのだが、意外とさっぱりといただける。後はストーブトップでソース(レモン果汁と皮のすり下ろし、グラニュー糖)を煮詰めたものを上にガラスのように回しかけ、冷蔵庫で一番寝かしたら完成だ。

夕暮れ前の、刻々と移ろう空を眺めながらスイーツを仕込む幸せ。まだ雪のない軽井沢では、静かで穏やかな時間が流れている。

2013年11月26日火曜日

戸隠へ

どうしても新蕎麦を味わいたくて、土曜日は戸隠まで車を走らせた。信濃町のインターを降りた時点では、町はゴーストタウン。だが、山深い戸隠の杜へさしかかった途端に、どこにも車を停めることができない!という混雑ぶり。奥杜は、先週降ったと見られる雪に包まれ、ただでさえ険しい戸隠の山肌が、雪をつけて更に厳しい表情をしていた。お目当ての蕎麦屋もいっぱいで、ならば先へ行ってみようと、中杜方面へ。そこは宿坊が軒を連ねるエリアで、落ち着いた雰囲気が漂っていた。なんだかいい予感がする。

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やはり、美味しいものはあるもので、山の湧き水を使った蕎麦屋を見つけた。口に運ぶと、新蕎麦の濃厚な香りと水の良さがストレートに伝わる。今の時代、いいそば粉を使った蕎麦屋はどこでもあるだろう。しかし、この水には叶わない。

近くには、特産の竹細工の店が何軒があり、独特な模様の美しいざる作りを見ることができる。ざるは、我が家もかれこれ10年近く愛用しているが、根曲がり竹の醸し出す風合いとタフさには惚れ惚れしてしまう。

今回は、左の大きな籠を購入。これからの季節、我が家の玄関ホールは果物や野菜の貯蔵スペースになるので、それらの入れ物として。美味しい食材は、それに見合った器を合わせてあげたい。

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戸隠の竹細工に使われる竹は、”根曲がり竹”というもので、戸隠山からいただいてくるのだそうだ。数少ない職人たちは毎年9月から約一ヶ月をかけて、山へ白装束で入るという。ご神体である山とともにある、素朴な暮らし。戸隠の竹細工を眺めていると、質実剛健な、それでいて温もりのあるこの土地の空気を垣間みることができる。

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2013年11月14日木曜日

残されたのは、鮮やかな木の実

ここにきて、寒さの質が変わってきた軽井沢。明け方はマイナス5度、日中も5度ほどしかなく、浅間山も少しだけ冠雪。昨日などは、離山の霧氷が夕方まで消えることはなかった。私は毎朝、子供が眠っている間にその日分の薪を、デッキの薪棚から運び入れるのが日課。玄関のドアを開けると、まず空気の冷たさに驚いて、壁にかけてある上着を着込む。少し前までは、ちょっと外へ出るのに上着は不要だったはず。が、今ではその一手間を面倒と思わなくなった。

”子供は風の子”とは、よく言ったものだと思う。どんなに寒い日でも、晴れてさえいれば「外へ行こうよ!」と指を指して私に訴えてくる。だから私も、本当に外で過ごすことが増えてきた。子供のように動いていると、不思議なもので寒さも和らいでゆく。

空はいつの間にこれほど蒼くなったのだろう。僅かに葉っぱを残した落葉樹の枝が、隣り合った枝とぶつからずに生きていることの不思議。透き通る鳥の声。こんなに冷えた日だからなおさら感じるのか?お日様の暖かさはやさしくて、偉大。

この時期の子供は落ち葉でいっぱいになった道を歩くことを、楽しみとしているようだ。わざと音を立てるようにそぞろ歩きをしてみたり、塊の中にダイブしてみたり、しゃがみこんで、大好きな木の棒や実を探していることもある。今日は、落ち葉のクッションの上に偶然落下した(いや、鳥が啄んだ後なのかもしれない)、鮮やかな紫色の実を見つけて大はしゃぎ。小さな瞳はきらきらと輝き出して、しばらくその実を大切に握りしめていたが、ふとした拍子に興味はいつもの石へと変わっていった。私はその実をリビングのガラステーブルの上に置く。紫式部の実は食用で甘いことを知ったばかりだった。これなら誤って口にしても問題はない。それにしても、なんて綺麗な色をしているのだろう。

夜になって、子供は覚えたばかりの、ダイニングの椅子にこしかけるという行為に出た。大人だけの特権のようだったこの場所に自分もいられることが嬉しくて、得意になっている。見ている方はひっくり返るのではないか?とヒヤヒヤするが、意外と安定している。テーブルに乗らずに済むなら、そのままにしておこう。すると...昼間見つけた例の実を手に取り、近くにあったポストカードや紙袋の上に乗せて、潰して、遊びはじめたではないか。

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そろそろ切り絵でもやらせてみようかなと考え、教材を取り寄せていた私は、それを見てまた初心に戻ることに決めた。今はまだ、いろいろなものを見せたり、でかけるだけでいい。それから先は、子供自身が決めることだ。

これから、長い長い冬へと向かう軽井沢。全ての葉を落として、枝先に美しい実だけをつけた木々を眺めていたら、この世の中に無駄なものなど何もなく、すべては誰かの為に。役にたつために存在しているという、とてもシンプルな命の営みに気づかされ、清々しい気持ちになった。

2013年11月11日月曜日

紅葉の見納めに...

落葉松が、まるで降り積もる雪のように辺り一面を金色に染めてゆく。足下は、ふかふかのじゅうたん。そこには、落葉松より先に地面に着地したいろいろな木の葉が、静かに眠りについている。軽井沢の紅葉は早い。どこよりも早いなと思う。今年の紅葉の見納めに、さてどこへ行こうか。

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旧信越本線 碓氷第三アーチ。めがね橋という名で親しまれている、碓氷峠の名所だ。

近づいてゆくと、煉瓦造りが芸術的で素晴らしい。明治時代に、ドイツ ハルツ山鉄道のアプト式を採用したことから、路線後の遊歩道を”アプトの道”と呼んだりもする。今から二十年くらい前になるが(もちろん、まだ新幹線がなかった頃)、私はこの橋を上野駅から乗り込んだ信越本線で渡ったことがあったと、思わず錯覚してしまいそうになった。その時はボックス席にひとり。周囲は故郷上田へ法事の為に帰省する、黒装束の家族だった。初対面だというのにいろいろな話をして、あっという間に長野に着いてしまったことを覚えている。

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橋も素晴らしいが、その下を流れる清流がまたいい。

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橋の上から峠道を見下ろす。オープンカーやバイクで来ている人も多く、晴れ間が約束された土曜日は、みな紅葉を楽しむために遠くからはるばるやってきた様子だった。山が見せてくれる四季折々の表情に、この秋もまた感謝。