2014年3月6日木曜日

大雪の爪痕

昨日の雨で、ずいぶん雪がしぼんだなという印象を受けたが、いやいやどうして。今朝、お隣さんの二階から我が家の屋根の様子を見させてもらうと、まだこんなに雪が居座っているではないか!

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家の北側は、落下した雪と氷が人の背丈ほどの山を作り、”この先 立ち入りを禁ずる”そんな言葉が大袈裟ではなく、ぴったりだ。今月のガスの交換時までには再び通路を築きたいところだが、そのタイミングが難しい。

あの大雪からそろそろ三週間が経ち、町は平静を取り戻したかに見える。が、その爪痕は深い。除雪作業は今なお続いているし、雪の塊を載せたダンプが見慣れた道路を行き交っている。一度春の陽気になったことで落雪のスピードが加速し、友人の家では薪ストーブの煙突が吹き飛ばされてしまったほどだ。

大雪は教訓だ。果たしてどんな家の作りがベストなのかを、本気で考えさせてくれる。

今日のランチは行きつけのボン・ヴィボンさんへ。裏メニューなんだけど、にんにくをたっぷりと使った雪掻きお疲れさんメニューなんてのもあって、嬉しい配慮がたっぷり。クスクスのサラダの中には新鮮なホタルイカが。ここにきて再び真冬の寒さ(明日の最低気温はマイナス12℃の予報)が戻ってきた軽井沢だが、春らしい色と味覚が嬉しい。

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2014年3月4日火曜日

羊毛の魅力

ここにきて、すっかり羊毛の魅力に取り憑かれてしまった私。色づけされたカラフルな毛もいいが、その前の”素”の表情は眺めているだけで、穏やかな心持ちにさせてくれる。

一口に羊毛と言っても、艶やかなメリノ、シェットランド、ロムニー、コリデール、巻き毛のゴットランド、サフォーク、カシミヤ(山羊)など、世界のあちこちで私たち人の為に育てられていることを知った。それから、これは毛というより糸になるが、シルクの光沢はやはり群を抜いて素晴らしいことも。

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初心者はまず、このボンボン作りからスタート。しかし、同じ大きさにするだけでも一苦労…。最初はこのボンボンを並べてコースターにしようと思っていたが、偶然生まれた石ころのような形が気に入り、急遽ネックレスへ転向。

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長さ調節できるよう革ひもをプルージック結び(クライミングで憶えたロープワークが、まさかこんなところで生きるとは!)で取り付けて、さぁ完成。フェルトがくれる、やさしい時間が嬉しい。

しばらくはこのような小物で羊毛と仲良くなり、いずれ大物に挑戦してみたいと思っている。

 

2014年3月3日月曜日

春を想う、朝食

日曜の明け方、春らしい湿った雪が降った。積雪は5センチほど。前回の雪と比べたらなんでもないように見えるが、このような雪は曲者だ。スコップや除雪機の歯にべたりと張り付いて、想像以上の労力と時間を要する。終えた後のワインが身体に染み渡る。

そして今朝もまた、薄らと雪がついた。落葉樹の枝先 冬芽に、自然と視線が注がれるような雪の仕草がいい。

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我が家にとって、この時期にしか味わえない朝の楽しみと言えば、これ。

今が旬の弓削瓢柑(ゆげひょうかん)のジャムを、滋野ブレッドにたっぷりとぬって…。至福のひとときだ。

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黄色い花と柑橘類を眺めながら、まだまだ先の春を想う。

2014年2月25日火曜日

暖かさを見方に

大雪から11日目。山の上に暮らす知人は、今日やっと車に乗って買い出しへ行くことができたそうだ。新鮮な食べ物がどれほど美味しかっただろう。

昨日あたりから、少しずつ昼間の気温がプラスになってきたことが嬉しい。屋根からの落雪には充分すぎるほどの注意が必要だが、路面の氷がシャリシャリと音を立てて姿を変えていくことには賛成だ。

昨日は、森林組合の方とガス屋さんが”下見にやってきた。配達できるかどうか?のチェックである。こういうことは電話ではなく、その人の眼で見て判断することが大事。今回のような大雪なら尚更かもしれない。薪の配達は4tトラック。「丸太を積んでいる行きはいいけど、この路面状態で空身になったら間違いなくスリップする」とのこと。今までトラックはてっきり四駆だと思っていた私。違ったんですね。

そして今日は、どうも水道屋さんがやってきたらしい。あ、水道のことすっかり忘れてた。「すみませーん!」と声をかける間もなく車は立ち去り、見ればメーターはひょっこり雪の中から顔を出しているではないか!軽井沢は大丈夫。これからは、春の日差しと暖かさが見方につくよ。

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仕事も徐々に再開され、男性陣や若者の姿が徐々に消えてゆく軽井沢。これからは、”家人”である主婦に残った雪仕事が課せられる。これは大変なことになるなと思っていたら、既に定年した元気なおじさまたちが登場。私道の表面を覆っている厄介な氷を砕く作業を、快く買って出てくれた!ありがとうございます。

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家の裏からは、ガスボンベを交換する音が...ご苦労様です!

我が家は、片流れの屋根の下にガスボンベや浄化槽を設置するという、重大なミスを犯している。これから家を建てる方はぜひ、ライフラインは安全な場所に最短距離で引いて欲しい。除雪も楽になりますね。

2014年2月22日土曜日

雪の壁に

今宵は、雪の壁に穴を開けて、キャンドルを灯してみた。

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真ん中の黒いものは、ノルディックウェアの巨大なキャタピラのケーキ型。

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我が子はアンパンマンを抱きかかえて、幻想的な光を見つめてる。小さな子でも、炎をじーっと見つめて何か物思いにふけっている時があると、誰かが言っていたっけ。それは、ほんとう。

軽井沢はたった一晩の雪で、”雪国”になった。もう、雪掻きというフェーズを過ぎて、放っておいたら凍りゆく雪を、危ない場所から取り去る作業が必要な時だ。

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屋根に、まだしっかりと張り付いている雪が融け始めて、一部はつららや氷の板となって長いこと居座る。この怖さ、久しぶり。この家に住み始めた2002年の冬を思い出す。

午後は、ご近所さんと一緒に一週間分のゴミを積んで塵芥処理場へ行き、その帰りにツルヤで買い物。何かが変だなと思ったら、車で行くのは大雪のあと今日が初めてということに気がついた。歩いていたら安全かと思っていたらそうでもなく。車で移動してみたら、それはそれで、除雪ができていない状態で多くの車を往来させてしまったツケが生んだ、至上最悪の轍に気づくことになった。やはり、大雪の後は全面通行止めにして雪を排除する、これがシンプルかつスムーズだ。しかしすごいな、ツルヤの店内は端から端までいつものラインナップに!私は、石川から届いた新鮮なガス海老に釘付け。

軽井沢は、連日、マイナス10℃を超える冷え込みよう。完璧な除雪をしない限り、道路をドライな状態に近づけることは無理だ。車通りの多いところはプロに任せ、身の回りの除雪はこのモチベーションを維持したまま、地道にコツコツと進めていきたいものだ。旦那さんが私道の次にとりかかった、家の裏側(危険地帯)のガスボンベ置き場。

思いやりと想像力があれば、きっと事故は防げると信じて。

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2014年2月20日木曜日

災害を経験して見えてきたこと

金曜日の大雪から6日目の朝を迎えた。家のことはそっちのけで、私道の雪掻きに奔走した週末が明けると、各々の家のライフラインの導線を確保。いつもは車で数分のスーパーへ、往復1時間をかけ買い物へ出掛けるのが普通のこととなり。

昨日は、近くの別荘に老夫婦が冬の間も定住していることを思い出して、冷蔵庫にある食材を届けに行った。人の手、いや脚の入っていない雪面は、静かな湖面のよう。最初は腰の高さまである雪の中へ一歩を踏み込むことに戸惑い、20mほどラッセルしたところで、午後には除雪車が入るのだから引き返そうという想いが一瞬頭の片隅をよぎった。しかし、家の前の道が開かれたとしても、この夫婦の元に新鮮な食材が直ちに届くわけではない。玄関から、郵便受けの門まで踏み固められた跡を見てホッとした。大雪から5日目、私が最初の訪問者だった。

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主は、持参した食料を快く受け取り、「まあまあ、おかけください」と声をかけてくれた。聞けば、もう90歳近いという。磨かれた室内と美しい身なりに背筋が伸びた。どれくらいの時間だっただろう、ほとんど初対面の私に50年前にニューヨークに暮らしていたことや、いろいろな話をしてくれた。そして、三ヶ月分の備蓄をしているのでご安心くださいと言い切る、自立した暮らしぶりに感動した。

ここ数年のうちに、軽井沢は限りなく便利になってしまった。しかし、少し前までこの地の冬は草木も寄せ付けない、人の手もはばむ土地であった。足を止めると、冬鳥の息づかいしか聴こえてこない。この静寂がたまらなく気に入って、様々なリスクを差し置いて私は移住を決めたのではなかったか。

いま、久しぶりに手に入った卵でクリーム・ブリュレを作っている。先週の木曜日も同じようなことをしていたっけ...。

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今日から小・中学校が授業を再開した。道路のほとんどは雪の行き場がないため一車線で、すれ違いも難しい状態だが、元気に通学する子供たちの姿に勇気をもらう。恥ずかしいのは大人たちの行動。こういった災害時には、本来の人間性が露になることもわかった。健康な大人が、自宅の敷地内だけを除雪して私道のことは他人任せにする、などなどコミュニケーションが取れていない例は挙げたらきりがない。我が家の通りは素敵な方ばかりで、雪に埋もれた翌日から一致団結して除雪がはじまった。この機会に通りのネーミングを考えようなんて声もでてきて、嬉しい。

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16年目の除雪機。通りの前に、まずはこの子に名前をつけてあげたい。

2014年2月15日土曜日

未曾有の大雪に

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昨夜は、しんしんと降る雪をつまみに、新しい友人を招いてホームパーティを楽しんでいた。

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美味しいワインを嗜んだ友人たちは、深夜零時に代行を呼んで間一髪で帰路についたが、まさか、その雪が一夜にしてここまで降り積もるとは…。今朝の軽井沢の積雪は、約1m!!目覚めて窓の外に広がる景色を目の当たりにした私は、思わず絶句した。ここは越後湯沢か?剣かと。

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旦那さんは、早朝から除雪機で私道の雪掻きに汗を流し。私はといえば、食材のストックを確認。いつ停電してもおかしくないので、薪ストーブで暖をとりながら、ストーブトップで数種類の料理を作り始めた。大雪も、ここまでくると”災害”と変わらない。車通りの消えた町に、未体験の雪と格闘する人々の声だけが、午後三時を過ぎた今も響きわたっている。

ご近所さんとのつながり

逞しい家族

薪ストーブとともにある暮らし

これほど心強いものはない。

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実は今日は、中学時代の大規模な同窓会が開かれる日であった。卒業してから25年ぶりという再会を、心のどこかで楽しみにしてきたので、誠に残念。穏やかな良き日に、ふたたび開かれることを願いたい。