2013年7月24日水曜日

ありそうでないもの

日曜日は、梅雨のような曇り空の軽井沢を抜け出して小海へと向かった。お目当ては小海高原美術館に併設された、”cafe 花豆”である。真夏になると、私は天空に近い、この高台からの八ヶ岳と乾いた空気に無性に会いたくなる 。

花豆の魅力は、なんといっても野菜の美味しさ。ランチメニューの中から、自家製ロースハムとサラダをオーダー。ネーミングに負けない迫力に、果たして完食できるのか?と思ってしまうが、心配はない。もし、野菜嫌いの子供がいたら、ここに連れてくるといい。

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土曜日から始まったという、露地物のトマトを使ったデザートも絶品!

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お隣には、こんな素敵な公園も。

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木立のボリュームと遊具の配置バランスに、抜群のセンスを感じる。軽井沢にも公園は多々あるけれど、大抵は芝生だけだったり、カラフルな遊具だけだったり。見た目はすっきりしているんだけど、いざそこに行ってみると日差しがきつくて、とてもじゃないが長居はできないことに気づかされるのだ。ひとが心地よいと感じる”木漏れ日”の空間。これを維持するには、私たちが想像しているよりずっと、手間もお金もかかるだろう。でも、いま求められているのはこのようなもの。作る価値は充分あるはずだ。

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黒い木馬のシーソーは、デザインも乗り心地も秀逸! もう少し自宅の庭が広かったら、手作りするのだけど。

2013年7月16日火曜日

いつもの夏が戻ってきた!

海の日の三連休の前日まで、30度を超える暑さが続き、このままでは避暑に訪れた人たちもガッカリ落ち込んでしまうのではないか?そう思っていたけれど、高原に女神あり。連休の初日から、天然のクーラーを感じさせる空気が、草木の香りを連れだって辺り一面を満たすようになった。

いま、軽井沢は空前の朝カフェブーム!私も子供と一緒に、立て続けにカフェに通った。

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ラトヴィアのかご展が開かれていた追分の”みかげ茶屋”では、ココナツミルクのぜんざいとわらび餅の甘味セットを。水牛のマイスプーンで我が子も一口。手作りにこだわった素敵なお店は、朝から多くの女性で賑わって。

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南軽井沢の”ル・プティ・ニ”では、浅間小町を使ったふわふわ卵のサンドイッチを。私は、ここのマスターが淹れる美しいカフェオレが大好き。それほど車が停まっていなかったので店内はガラガラかしら?と思っていたら、道路脇に10台近いロードレーサーが並び、店内では男性陣が腹ごしらえ。軽井沢の夏を楽しむのは、車ばかりではない。

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この時期、自宅の夕食は新鮮な野菜がごちそう!焼いた茄子にズッキーニ、梅酢でもんだきゅうりに刻んだシソをたっぷりと。焼き魚は好物の飛び魚。夜の7時をまわっても外はこんなに明るいから、庭仕事のしがいがあるというもの。

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長倉神社の花火大会だった土曜日。まだ浅間山の輪郭が見え、信濃鉄道の列車が交差する夜空に打ち上がる花火は、なかなか雰囲気があった。

2013年7月12日金曜日

蛍の飛び交う

いま、軽井沢の夜は静かな蛍ブーム。日中は30度を超えるかつてない厳しい暑さで、とても避暑地と呼べるものではない。が、蛍たちが活発に動き回る時刻(20時くらい)になると、ようやく天然の涼しさを感じることができるのだ。この夏が特別に暑いのか?あるいは、この先もずっと日本のヒートアイランド化は進むのか?と不安になるが、軽井沢にはまだ朝晩の”気温差”が存在している。それは暮らしを取り囲む”土”がもたらしているものだ。最近は手入れがし易いと、駐車スペースをアスファルトで舗装する家が増えてきているが、ここなら浅間石の砕石を敷いた方が理にかない、周囲の緑とも溶け合う。土の見える暮らしを大切に…。

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発地の水田と塩沢湖に注ぐ沢の二カ所で、沢山のゲンジボタルとヘイケボタルに会った。源氏と平家だなんて。昔から日本の夏の夜には、こんなにかわいい光る虫が同居していたのですね。

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庭では、まるで彼らと待ち合わせをしているかのように、ホタルブクロの花が咲き始めて。

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花屋で買ってきて植えたものではない。トラノオや山萩や山紫陽花と同様に、自然と地面から生えてきたものだ。

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今年も我が家の山紫陽花(道路との境にある)は、ひとつの株から白とブルーの花が咲くという、ユニークな咲き方をしている。

梅雨が明けてから急に暑くなったしまったので、夏の花の開花が例年より早足で進んでいる。ただでさえ短い夏だ。いつもの賑やかな眺めが今年はあっと言う間に去ってしまいそうで、ちょっと切ない。

2013年7月10日水曜日

八ヶ岳を満喫

梅雨明けの便りを聞いて、小淵沢まで足を伸ばした土曜日。

八ヶ岳周辺の魅力は、なんといっても眺望。アップダウンの激しいドライブを思いきり楽しむには、四駆が必須だ。オーナーのブルジョワ的な世界観に圧倒されるカレーの名店 アフガンはお気に入りの場所。もうずいぶんと古い建物だが、それがこの店の魅力を一層引き立てているような気がする。混雑するランチ時間をずらしたこともあり、子連れだったが特等席に案内してくれた。

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オーダーはもちろん、ベーコンエッグカレー。大皿に収まりきらないほどの大きさに圧倒される。ここに深みのあるルーをかけてと。食べるのは数年ぶりのはず。だが不思議だ。たった一口で、その当時に起こったいろいろなことを思い出すことができた。

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お腹が満たされたら、すぐ上の八ヶ岳倶楽部へ。コアジサイの咲く時期に訪れようと、春のうちから決めていた。

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山野草を扱う中庭(という売り場)もモダンにリニューアル。実は私、家の庭作りに取りかかろうとした2004年ごろ、庭の作り方が皆目わからない状態で。「これはもう、自分にとってここが一番!と感じる場所へ行き、何かを感じ取ってこないと」と思い、ここでの住み込み修行に踏み切ったことがあった。

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 私がいた時以上に、山野草のバリエーションとセンスの良い寄せ植えが増えていることが嬉しい。なんといっても八ヶ岳倶楽部の魅力は、さりげなく人の手が加えられた(このさじ加減が絶妙)美しさだから。

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ステージの草屋根は、ちょうど私がいた頃に施行されたもの。すごいな、ここまで周囲と馴染むなんて。

最後は小淵沢へ。リゾナーレのブックス&カフェにワインの試飲コーナーが出来たというので、密かに楽しみにしていたのだ。小淵沢は、信州と甲州にまたがる日本ワインの聖地と言っていい場所で、ホテルではそれらのワインと食事のマリアージュが楽しめる。そして、数年前からはリゾナーレも女性醸造家を招いて葡萄栽培に着手。収穫した葡萄で、高品質なワインが醸造されるようになった。特にメルロー、繊細で香りがすてき。

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このホテルに、日本のワインを導入してゆくことを仕事とさせていただいた時期があり、それぞれのラベルを見ていたら、ワイナリーで働く人の顔とその時に交わした会話が思い出された。

こうして思い返すと、私はいい時代に、貴重な仕事をいただいて、なんと本物を見る機会に恵まれていたことか。これからは、自分自身の経験を生かして、”いい時間”を作るお手伝いをしてゆきたいと思う。

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2013年7月5日金曜日

緑色のお皿

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沖縄旅行のお土産として選んだ、山田義力さんのお皿。まず色合いに惹かれ、ボリュームがありながらもスタッキングが可能で、置き場所を取らないことが購入の決め手となった。

これ以上増やすまいと思っている器だが、やはりこの世界にも出会いがあり、数年の間に新旧が入れ替わる。今春は、友人の息子さんが京都の大学に進学するため一人暮らしをはじめると聞き、不要になった食器や使っていない毛布などを、引っ張り出したものだ。一時は、まるでフリーマッケットの会場のようになった我が家のリビングを訪れた彼が、瞳を輝かせて「全部使いたいです!」と持って行ってくれたことが嬉しかった。中には、18歳が日常使いするには早いなと感じられるようなイイモノもあったが、百円ショップのマグカップやご飯茶碗で、満足する毎日を送っているようでは困る。

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庭のいたるところで、ヤマオダマキが咲き始めた。限りなく繊細なんだけど、麻のように芯が強いひと。

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現在のアプローチの様子。軽井沢の庭が、一年の中で最も華やかなときではないかな。

2013年7月3日水曜日

10年目の庭で

約一ヶ月ほど前に作った即席の寄せ植えが、ここにきて風景にしっくりと馴染むようになった。たかが寄せ植えではない。やはり、これとて”雨降って地固まる”ものなのだ。

今日は、いかにも軽井沢らしいエピソードから。デッキに置いた寄せ植えの周りに、シジュウカラが頻繁に訪れるようになったと思っていたら、彼らの目的は”苔”だった。苔を雛のベッドとして利用しているなんて微笑ましい。野鳥が通う寄せ植えも、いいんじゃないかな。同じ環境で暮らす者どおし。夏の間は、寛大な気持ちで見守りたい。

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葉っぱばかりで、しばらく色気のなかった庭に、山紫陽花やシモツケの花がちらほらと見られるようになってきた。トラノオやホタルブクロも蕾を膨らませている。そう、蛍の飛び交う季節の到来。

落葉松林を切り開いて家を建て始めたのは2002年の夏。移住の先駆者として雑誌に掲載されたこともあったが、いま、その紙面を見返すとそこには新しい家があるというだけで、裕さとはほど遠い、冷たい暮らしぶりしか伝わってこないから恐ろしい。殺風景だった砂利の庭に、腐葉土を入れて山の樹を植え始めてから、かれこれ10年。家が、その人の家らしくなるのに、最低でも10年は要することを、この庭が教えてくれた。

今回作った寄せ植えは、庭で育った幼木や自然と増えた山野草を使ったもの。人にも散髪が必要なように、庭木にも剪定や間引きが必要になるので、この機会を利用しない手はない。地面ではなく、こんどは移動ができる”鉢という晴れの場”で、植物に新しい生き方をさせてみてはどうだろうか。落葉樹ばかりなので、秋になれば紅葉も楽しめる。そして、これには毎年驚いているが、彼らは見事に越冬する。

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もうひとつの寄せ植えは、ドウダンツツジや山紫陽花、ヤマリンドウなどを組み合わせて。晩秋に、濃紫に色づくヤマリンドウの葉の美しさと言ったら…。

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ぜひ一緒に作ってみたいなと思う方は、ご連絡をいただけると嬉しいです。軽井沢の短い夏を謳歌いたしましょう!

 

2013年6月28日金曜日

久しぶりの沖縄

子供と一緒に、初めての”飛行”旅行として選んだ行き先は、沖縄。ひとつのホテルに滞在して、特にこれといったスケジュールを組まない、静養の旅だ。

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沖縄の魅力はなんといっても海の美しさ。白い砂浜がいい。

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美ら海水族館の帰りに初めて立ち寄った、恩納村。ここは南国のフルーツと熱帯の艶やかな花で溢れる夢のようなところだった。勢いで買ってしまった沢山の花はホテルの洗面コーナーへ。旅の醍醐味って、こんなことなのかも。

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沖縄と言えば、近海で獲れる新鮮な本まぐろ。子供が暴れて外食が困難と判断した夜に、近くのスーパーで見つけたのだが、驚くほどリーズナブルでありながら美味しくてびっくり!数年前まで、沖縄ではまぐろの脂身の価値がなく、大トロなどは超破格で売られていたという。

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四年前に那覇への移住を果たした元同僚が、地元民御用達の美味しい沖縄料理屋に連れていってくれた。その後は、”南”の穴場へとドライブ。サトウキビ畑を抜けると、紺碧の海が眼下に広がる、素敵なところだ。

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そんな元同僚が焼物(やちむん)通り 壷屋で営むのが、琉球モダンのセレクトショップ。観光客だけでなく、地元の方にも愛されるお店になっているようだ。

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23日の夜にはスーパームーンも拝むこともできた。これも、梅雨の明けた沖縄だからこそ。連日お天気に恵まれ、のんびりとした、いい旅だった。

軽井沢はまだまだ梅雨の最中。室内に干している梅干しが、ちょっと心配。